絵やイラストには上手い、下手、と言うのが存在せず、個人個人の人生が出ると言うのもまた確かな事ではあるのでこれが絶対に正しい!の様な事は言えません。
が、今回はあえて両方をやって来た僕が共通項目を挙げるとするならば、絵が上手かったり、 と言う判断は基本的に以下の条件が最も、真っ先に出てくる 印象強さの根源だと僕は考えています。
・絵画において
‐ 中間色から、最高彩度に移る色彩の変化
‐コントラストを重視する時や本来の色が黒でない場合、黒はあまり使わない、もしくは色使いに基本色が有る。
‐ 必ず色彩の変化に数段階有る
‐其々のものを描くときにリアルにある物を元にしている。
‐色彩のバランスが一定
‐表情が豊か
‐基盤色が少ない
・イラストにおいて(イラスト文化は独自の進化が有り、そのため上手い基準は経験に基づく独自の物)
‐ キャラクターを用いた場合、表情が重視されるため、上手いと言われるものは基本的にズレてはいる印象があるが、一般にはそういった表情豊かなものが上手いと言われる。
‐色の線に当たるものが殆ど振れない。
‐パースの正確さ(パースというのは空間の基準となる物を線に当てはめたもの、描かない人もいる)
‐基盤色が少ない
‐色彩の全体のバランスが一定
‐人間の感情を色で表している
‐人の欲求に正確
こういったものをグラフとした時に全体が高い、または、パース+他のどれか一つでも飛び抜けていた場合 上手い、と言われる物に当てハマります。
絵画において、生まれた時の本来の目的にはこの様な物があった事は誰もが耳にしたのでは無いかと思います。絵画は写真が無かった時代にその時代を切り取り未来に引き継ぐ、もしくはその時代背景や、民衆の感情を表す、等です。
それを考えたときに、感情に訴える要素と言う物が上の者に当たります。 そして、リアルさと言うのが何に当たるのか、を考えると総合的なパースと陰影だけでもそれを表すことは可能です。
そして、日本独自で発展してきたイラストという文化これには全く違った目的が有りますね?浮世絵からどうして現状に至るのかはさっぱり分かりませんが、近隣の国と比べても異質だった事は 一目見れば分かると思います。
世界を記録する為の物でもなし、目的があるとすれば、個人個人の欲求に特化している物が、イラストの本質なのではと考えています。ですから、18禁の文化、アキバ文化と言われている様な個々の欲求の本質を表すことが出来たり、サブカルと言ったものもまた個々の欲求が本質にあると思います。
上手いイラスト、絵画、と言うのはそれぞれ全く違った目的が有り、現代のこの国の文化の中では正直なところ、この二つに当てはめていいのだろうか…と考えています。
これから機械化していく社会の中で、人間が唯一価値が有るのは感情の不安定性だと考えています。今それで生きている人達はその文化を大切にして、伸ばして行って頂けたらと思っています。これからは其々の人の人生が正当に評価されていくのでは無いでしょうか。
間違いなく数年後に人間の肉体労働の幅は減り、仕事と言われているものは機械化され、自動化されます。そんな中ではこれまで遊びと言われていた物がもっと讃えられて尊い物に変わって行きます。
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